習近平国家主席は現地時間11月30日、アルゼンチンのブエノスアイレスで日本の安倍晋三首相と会談しました。
習主席は会談の席上、安倍首相が10月に行った訪中について「我々の共通認識は次第に実行に移されており、中日関係は新たな様相を呈している」と評価し、今後は中日関係発展の舵取りを建設的に行い、中日間の4つの政治的文書の原則を踏まえて、両国関係の新たな未来を切り開いていきたいとの考えを示しました。
習主席はさらに、「新たな情勢下において、中日関係の発展はより良い条件に恵まれている。双方の経済貿易面での実務協力が持つ潜在力は大きい」として、双方は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)と中日韓自由貿易協定(FTA)交渉の早期妥結や、両国の人的交流の強化、戦略的安全上の相互信頼の増進などに取り組むべきだと指摘しました。また、来年に主要20カ国・地域首脳会合(G20サミット)が日本で開かれることを支持すると示しました。
一方の安倍首相は、10月の訪中について「新時代に突入した日中関係に関して、双方が重要な共通認識に達したことを嬉しく思っている」と振り返りました。その上で、日本側としては、中国側と共にアジアの発展の促進に努め、双方のハイレベル交流の強化、経済貿易協力と第三者市場における協力の深化、人的往来の増進などに取り組んでいきたいとの考えを示しました。さらに、自由貿易と、世界貿易機関を中核とする多国間貿易体制の擁護を主張していることや、来年のG20議長国を務める期間においても中国側との協力を強化していきたい意向などを示しました。(洋、謙)
「中国国際放送局 日本語部」より 2018年12月1日