本日は5年目となる南京大虐殺犠牲者国家追悼日だ。午前10時に侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)で、国家追悼式が営まれる。10時1分から2分までの一分間、南京全市で警報が鳴らされる。
計画によると、同日は南京大虐殺犠牲者国家追悼式の他に、6つの追悼・祈念活動が開催される。その内容は下記の通り。
半旗掲揚。南京市の一部の区が同時開催する追悼活動。全国抗戦主題記念(博物)館が同時開催する追悼活動。海外華僑・華人コミュニティが同時開催する追悼活動。世界平和法会。ろうそく祭り。
国家追悼の初の地方法規が施行
注目すべきは、「南京市国家公式追悼保障条例」が本日より施行されることだ。これは初となる国家追悼の地方法規だ。
同条例によると、国家追悼式で警報を鳴らす際に、緊急任務を遂行中の特殊車両、特殊作業に従事中の人員を除き1分間の黙祷を捧げなければならない。その他の動力車、列車、船舶なども停止し、警笛を鳴らし一分間の黙祷を捧げる。
厳かで格式ある追悼式にするため、国家追悼施設周辺ではすべての公共娯楽活動が禁止される。
同条例によると、追悼式の開催や国家追悼施設の見学に当たり、犠牲者を心より偲び、静かに厳粛な態度を守らなければならない。国家追悼施設を冒涜・破壊したり、国家追悼施設の環境や雰囲気にふさわしくない服装やデザインを着用したり、公共の秩序を乱したりしてはならない。
他にも同条例は、民族の感情を傷つける「精日(精神日本人)」行為の「法的レッドライン」を定めた。南京大虐殺の史実を歪曲・否定するなどの言論を禁止する。国家追悼施設で日本軍国主義の象徴的意義を持つ軍服などの道具を使った写真・動画撮影などを禁止する。南京大虐殺の犠牲者、生存者の氏名や肖像などの合法的な権益の侵害を禁止する。
さらに同条例は教育・行政主管部門に対して、国家追悼をテーマとする教育内容を、南京市小中学地方カリキュラムに盛り込み、教材を作成するよう求めた。
世界各地で追悼活動
今回の国家追悼日に先駆け、一連の追悼活動が世界各地で次々と開かれた。
南京市では3日より、南京大虐殺犠牲者家祭活動が南京大虐殺紀念館で次々と開催された。
海外でも華僑・華人コミュニティが世界各地で追悼活動を開催した。
「米中平和友好促進会」「米国華人コミュニティ連合会」が共催する「南京大虐殺及び真珠湾事件犠牲者公式追悼日追悼活動」が現地時間8日、モンテレーパークの「中米第二次大戦記念碑」前で開催された。
カナダ初の南京大虐殺犠牲者記念碑が現地時間9日、トロントで公開された。現地の華僑コミュニティ、駐トロント中国総領事館、カナダ連邦・州・市議会、ユダヤ系などその他の民族コミュニティの代表者ら約1000人が、記念碑の除幕式に出席した。
他にも大虐殺の犠牲者を追悼し中国侵略日本軍の残虐な罪を暴露するため、日本の識者は広島・大阪・名古屋などの各地で祈念活動を開き、歴史を銘記し両国の平和・友好的な未来を切り開くよう呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月13日