日本のIT業界が技術人材不足の問題に直面している。これは日本のIT業界の今後の技術面の優位性とグローバル競争力に影響する可能性がある。日本の経済産業省が公表した最新データによると、日本は2020年には20万人の技術者が不足し、解決しなければ2030年には倍の59万人に達する見通し。危機感が高まり、IT企業も従業員募集ルートを開拓し、インドなどの勢いよく発展するITセンターでトップレベルの科学技術人材を物色している。長期にわたり名声が高いインドの工学系大学のインド工科大学は10月に初の日本企業向け就職説明会を実施し、東芝や電通など大手十数社が参加した。
日本のEC大手のメルカリも海外でトップクラスのコンピュータを専門とする学生を探している。同社はソフトウェア開発コンテストを開催し、受賞者は報酬付きで実習を受け、希望すれば就職もできる。同社はインドでそれほど有名でないが、インド出身の従業員は増えている。2017年、同社の従業員数は596人から1140人に倍増し、新規採用の100人中44人が外国人、うち32人がインド出身、3人が中国台湾、2人が中国大陸、2人が米国の出身となっている。
メルカリは、従業員が日本人ばかりでは、グローバル企業というイメージを高めることができないと考える。同社は外国人従業員に就労ビザ、住宅・言語面の支援を提供して人材を引き込み、多様な人材は日本の硬直化する企業文化の打破にもつながる。
企業のデジタル化モデル転換、事業再編に伴い、ハイエンド分野のITエンジニアの人材ニーズも増え、質の高いエンジニアの重要性が際立っている。高い技術を持つIT人材採用が試練に直面するのは、急速な技術革新と変化の速い市場動向の本質によるもので、これはある技能をマスターすれば、市場はそれにより急速に変化し、数年でその技能は時代遅れになり、技術が世代交代されることを意味する。これは若者にとって、IT業界に就職しても将来の安定または安全を保証されないことになる。IT業界は変革が速いことで知られ、採用後も企業は努力し続ける必要があり、職場環境が整っていることは外国人従業員にとって魅力である。