それに対して陸報道官は、「そこにはもう行ったことがあるので、他におすすめのところはないか?」とさらに質問を重ねると、その学生は返答に詰まってしまい、「では僕の実家にいらしてください。我が家でもてなします」と苦し紛れに提案していた。
会場では一部非常に敏感な質問も挙がったものの、交流会は全体的に和やかなムードで行われた。
こういった公共外交を通じて、両国の国民の距離とは縮まっていくのだろう。創価学会の内田雄二氏は、以前に胡耀邦総書記の招きで中国を訪問した日本の青年3000人のうちの1人で、その時の経験を通して「中国は素晴らしい国だ」という確信を強めたという。そして、その後の30年間、日本の中国人留学生を熱心にサポートし続け、中日友好のためにたゆまぬ努力を続けてきた。さらに、娘を中国に留学させることで、彼女が「次の世代の日中友好の懸け橋になることを願っている」としている。