日露領土問題、6月の解決を目指す安倍氏

日露領土問題、6月の解決を目指す安倍氏。北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の領土問題を含む日露平和条約の締結に向けた交渉をめぐり、日本の安倍晋三首相は歯舞・色丹の二島返還を目指す青写真を描いた…

タグ:プーチン大統領 訪日 日露 平和条約

発信時間:2019-01-14 15:11:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の領土問題を含む日露平和条約の締結に向けた交渉をめぐり、日本の安倍晋三首相は歯舞・色丹の二島返還を目指す青写真を描いた。共同通信が13日に伝えた。


 安倍氏は6月にロシアのプーチン大統領が訪日する際の合意を目指している。1月下旬にロシアで開かれる今年初の首脳会談は、条約締結に進展があるかを判断する試金石になる。


 今月下旬の会談において、安倍氏は双方の妥協を極力促し、二島返還の前提となる平和条約の具体的な制定作業を開始する。両首脳から交渉責任者に任命されている、日本の河野太郎外相とロシアのラブロフ外相がこの作業を担当する。


 日本側はこれまで、四島北部の国境線を引き、ロシア側に行政権などの施政権の行使を一時的に認める「川奈提案」を示していた。他にも択捉島を除く三島の返還や、両国が四島の面積を均等に分けるといった提案がなされていたが、いずれも領土問題を解消しなかった。


 安倍氏が歯舞・色丹の先行返還を目指す根拠は、1956年の「日ソ共同宣言」だ。同宣言には、平和条約締結後、日本に色丹島と歯舞諸島を返還すると明記されている。日露首脳は昨年11月の会談で、共同宣言に基づき交渉を加速することで合意した。プーチン氏も早期締結に前向きな姿勢を示している。


 報道によると、6月の合意を目指すのはプーチン氏の訪日が「絶好のチャンス」(日本政府筋)であるだけでなく、その後に日本の参院選を控えているからだ。交渉の状況によっては、参院選に合わせて衆議院を解散し総選挙に踏み切る可能性が指摘されており、日露の交渉の動向が注目される別の理由になっている。


 安倍氏は今年11月、在任期間が史上最長の日本の首相になる見通しで、交渉の成果を「戦後日本の外交の総決算」を実現するレガシーにしようとしている。


 ラブロフ氏は先月、現地メディアのインタビューに応じた際に、日本との平和条約の交渉について「日本の立場が変わらなければ、我々は従来の状態を維持する」と述べた。また、南クリル諸島(日本名・北方四島)がロシア領になったのは第二次大戦の結果であるというロシア側の主張を日本が認めなければ、交渉に進展はないだろうと強調した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月14日

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