日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC )はこのほど、和歌山県の海域でボーリング掘削を実施している掘削船「地球号」が深さ3260メートルでの掘削に成功したと発表した。「地球号」は海底5200メートルで南海トラフ地震の発生が予測されるプレート境界を掘削し、岩石サンプルを採取して調査を実施する計画。
NHKの1月16日の報道によると、海洋研究開発機構などの研究チームは2007年から掘削船「地球号」を使って和歌山県沖の海底でボーリング掘削を実施している。2018年10月、研究チームは第13回調査を開始した。
研究チームによると、「地球号」のこれまでの最大掘削深度は3058メートルだったが、今回は3260メートルに達し、記録を更新した。
報道によると、南海トラフ地震の発生が予測されるプレート境界は海底約5200メートルに位置し、研究チームは地震発生予測の精度を上げるためにプレート境界付近を掘削して岩石サンプルを採取し、詳しく調査する計画。
海洋研究開発機構・地球深部探査センターの倉本真一主任は、「記録を更新したが、ボーリング掘削作業には岩石が硬い、穴の入り口が崩れやすいなどの予測不能なリスクも存在する。しかし、科学研究チームは予定の深度で掘削するためにあらゆる方法をとる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月17日