韓国海軍の駆逐艦による日本海上自衛隊のP1哨戒機への火器管制レーダー照射問題を巡り、防衛省は哨戒機内で記録された音をレーダー照射の新たな証拠として公開する方向で調整に入った。政府関係者が19日、明らかにした。国際社会に日本の正当性を訴える狙いがある。共同通信が伝えた。
防衛省が公開を検討する音は、P1哨戒機がレーダーの電波を探知した際に機内で出るもので、火器管制レーダーの照射を裏付ける特徴を備えているという。訪米中の岩屋毅防衛相が20日に帰国後、公開するかどうか最終決定する方針だ。
ハワイ訪問中の岩屋氏は現地時間18日、カウアイ島で記者団に対し「国民にも国際社会にも誤解があってはいけない。『こういうことだった』とどこかの段階で説明しなければいけない」と述べた。
日本側は韓国の「クァンゲトデワン」駆逐艦の火器管制レーダーが昨年12月20日、海上自衛隊のP1哨戒機に「複数回」照射されたとしている。同艦は同日、海上捜索・救助任務を遂行中だった。
防衛省は昨年12月28日に動画を公開し、哨戒機が少なくとも2回ロックオンされたとした。韓国国防部は4日の動画で反論し、日本側の軍機が韓国側の軍艦に「威嚇的な低空飛行」を行ったとした、双方は譲らず、日本の外務省と韓国の外交部は相手国の武官を呼び出し抗議した。
岩屋氏は18日、韓国に対し「思ってもいなかった不適切な対応が見られた。非常に残念で遺憾だ」と苦言を呈した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月21日