男性で世界最高齢だった北海道足寄町の野中正造さんが20日未明、老衰のため自宅で死去した。享年113歳。1905年7月25日に北海道で生まれ、約100年続く旅館「野中温泉」の元経営者。親族によると、旅館兼自宅の温泉に入るのが好きだった。共同通信が伝えた。
普段は車いすで過ごし、介助が必要な場合もあったが、自分でできることはできる限りやっていたという。昨年7月の誕生日では家族と足寄町の職員に囲まれ、ケーキのロウソクの火を一気に吹き消し元気な様子だった。
食欲の衰えもなく、亡くなる前日も3食を取っていたという。20日午前1時半ごろ、就寝後の野中さんが息をしていないことに家族が気付いた。
孫の祐子さんは「大きな存在を失いショックだが、昨日も普段通りで家族に不安な思いをさせずに逝ってくれた。口論もしたが、楽しかった。感謝している」と話した。
スペイン人男性が昨年1月に113歳で亡くなると、野中さんは同年4月にギネスワールドレコーズ社に世界最高齢の男性と認定された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月21日