3カ月弱の再編を終えた中国卓球協会は25日に小規模な記者会見を開き、東京五輪に備える新たな態勢を整えることを発表し、新たな中国代表コーチ陣を発表した。
新任の中国卓球協会主席である劉国梁氏はコーチに就任しなかったが、「男女代表のコーチが審査の結果不合格になった場合、総責任者の劉国梁が自ら通年の報酬を返上し、チームと進退を共にすることを誓う」と約束した。
これほど重い約束の裏には、「史上最も厳しい」とされる国家代表卓球コーチ審査・賞罰方法がある。この革新的な報酬・業績体系改革において、今年通年の9つの重要卓球国際大会は、3レベルに分け審査されポイントが導き出される。男女のコーチは満点が1万8000点で、世界大会のシングルスで優勝を逃せば4000点引かれる。1万2000点を下回れば不合格。この基準に達しなかったヘッドコーチとチーム長は同時に格下げとなり、チームの全メンバーの報酬が半額カットされる。
注意すべきは、この審査体系において、指定されている大会で優勝を果たさなければポイントが加算されず、優勝できなければポイントが0になることだ。男女シングルスでポイントを最も多く獲得できるほか、新たな金メダル種目として東京五輪で採用される混合ダブルスもかつてないほど重視されている。
劉氏は、このように背水の陣を敷くのは、心をこめて団結し、栄誉と屈辱を共にするコーチ全員の協力精神を引き出すためと述べた。東京五輪は各協会から混合ダブルスのチームを一組しか受け入れず、初の卓球金メダルを授与することになる。開催国の日本代表もこの金メダルに的を絞っている。そのため混合ダブルスが強調されるのは当然の流れとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月26日