日本のJ-CASTニュースが17日に掲載した記事によると、2020年五輪の柔道で使用される中国製の畳が日本で波紋を広げている。
全日本柔道連盟は先週、2020年東京五輪で新色の畳を採用することを発表した。観客がより見やすいように場内が黄色から青色に、場外は赤色に変更となる。日本は国際柔道連盟の中国のサプライヤー、山東泰山体育産業集団(以下「タイシャン」)を選んだ。
足新聞によると、近年の主流は黄色と赤色の組み合わせだ。2011年の世界柔道選手権大会、2012年のロンドン五輪でもそうだった。ところがこれが「青色と赤色」に変更されるという情報が伝わると、日本国内で波紋が広がった。
東スポによると、柔道は日本のお家芸であり、金メダル有力種目でもある。日本は2020年五輪の開催国であり、日本企業にとっては理想的な発展のチャンスだ。ところが全日本柔道連盟は畳を海外に発注することになり、多くの日本人と企業から疑問視されている。
ある柔道選手も懸念を示した。J-CASTニュースによると、柔道関係者は、タイシャン製の畳は日本国内で使用されているものよりも滑りやすいと述べた。寝技を得意とする選手は不利になるとの意見もある。2008年北京五輪でも中国製の畳が採用されたが、この時も選手の間から「滑りやすい」との声が上がっていたという。
J-CASTニュースによると、男子柔道が五輪の正式種目に採用された1964年東京五輪では、日本製の天然畳が使われた。その後、柔道の国際化にともない、現在のような表面がビニール製の畳が主流となっていったが、五輪や国際大会では必ずしも開催国の国内製の畳が採用されるわけではない。五輪に限って言えば、日本製の畳が使用されたケースは少ない。そのためJ-CASTニュースは、今回の中国製の畳使用も特段珍しいことではないと結論づけた。国際化が進む柔道界においてはすでにこのような現象は当たり前なのかもしれない。
全日本柔道連盟は、新しい畳を採用するのは主に、観客により見やすい環境を作るためと表明した。J-CASTニュースは、中国製の畳は今年8月の世界選手権での採用が決定しており、これに期待したいと伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月18日