ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ博物館は先ほど、南京大虐殺とアウシュビッツを否定する投稿をしていた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に対し、アウシュビッツの存在は「史実だ」と日本語で訴えた。侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)の張建軍館長は18日、環球時報のインタビューに応じた際に高須氏の発言を批判し、歴史は「整形」できないと強調した。
報道によると、高須氏は2015年にツイッターで「南京もアウシュビッツも捏造だと思う」と投稿した。同博物館は今月15日、公式ツイッターに日本語で「アウシュビッツは世界中の人々の心に絶えず忠告する史実です。 ナチス・ドイツによって造られたその強制・絶滅収容所の史跡は、 人類史上最大の悲劇を象徴しています」と書き込んだ。
米ハフィントンポスト(日本語版)は17日、アウシュビッツ記念館のツイッターは普段、英語とポーランド語で情報発信しており、日本語でのコメントは異例と言えると伝えた。高須氏はアウシュビッツ記念館の忠告をリツイートし、「全ての歴史は検証されるべきだと思います。これが正しい科学者の姿勢だと思います」と反論した。
高須氏の歴史歪曲発言について、張氏は18日に「同博物館と同じ観点を持っている」と話した。また環球時報に対して、「アウシュビッツにおける大虐殺にせよ、中国における南京大虐殺にせよ、世界の人々に知られている、確かな証拠が山とある史実だ。数人の右翼分子が騒ぎ立て、二言三言否定したところで変わることはない」と述べた。