在日米軍が島嶼争奪の新戦術を訓練、中国との戦いを想定か

在日米軍が島嶼争奪の新戦術を訓練、中国との戦いを想定か。 米軍は太平洋地域でどのような島嶼争奪戦を想定しているのだろうか。伝統的な火力支援とエアクッション艇による上陸作戦だろうか…

タグ:沖縄 海兵隊 米軍 作戦

発信時間:2019-03-26 14:40:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

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 米軍は太平洋地域でどのような島嶼争奪戦を想定しているのだろうか。伝統的な火力支援とエアクッション艇による上陸作戦だろうか。それともヘリを使った垂直上陸だろうか。米海兵隊がこのほど沖縄付近で試した新型島嶼争奪戦術は、外からの印象を完全に覆す可能性がある。


 ロシア・トゥデイ(電子版)は23日、第二次大戦中に太平洋の小島を争奪するため使用し=た戦術を改良するため、米軍が今月11−14日にかけて沖縄付近の伊江島で複数の軍種が参加する島嶼争奪訓練を行ったと伝えた。米軍の未来の作戦プラン、海兵隊主導の「遠征先進基地作戦」というコンセプトの検証が目的だった。


 米海兵隊の専門紙『マリーン・コープス・タイムズ』は、訓練の過程を詳細に記載している。まず登場したのは米空軍第353特殊群で、輸送機に乗り秘密裏に伊江島に降下し偵察を行った。偵察部隊の協力を受け、海兵隊の連隊がMV-22オスプレイに乗り、600マイル離れた場所から「地平線を越える上陸・急襲」を仕掛け、島の空港を制圧した。この長距離急襲を支援するため、米空軍はKC-130給油機で空中給油を行った。


 続けて、米軍が空中投下により空港で補給所を作ると、海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が空港に入り、島周辺の制空権を奪取した。同時に空港には米陸軍のロケット砲「ハイマース」が配備された。ハイマースはC-130輸送機により速やかに設置され、その射程距離により海と陸の標的を攻撃できる。周辺の敵勢力を駆逐し島の奪取に成功した後、米軍はここを基地とし900マイル離れた別の島に新たな長距離急襲を仕掛けた。


 『マリーン・コープス・タイムズ』によると、リチャードソン米海軍作戦部長は「遠征先進基地作戦」というコンセプトを正式に認めていないが、海兵隊は小規模なテストを開始している。この新コンセプトの実質は、太平洋の島嶼で前線の拠点を築き、その後の行動をサポートし、新たな攻撃をスムーズに発動する点にある。ダンフォード統合参謀本部議長は「米軍は太平洋の島々から兵力を輸送できる。これは中国と対抗が発生した場合に重大な意義を持つ」と述べた。


 訓練に参加した第31海兵遠征部隊のロバート・ブロディー指揮官は「米軍は同レベルの敵国との戦いを想定した活動の中で、長距離火力、長距離分散型作戦モデル、先進的なF-35を使用した。これは米軍が冗談を言っているわけではないという、中国に対する明確なシグナルだ」と述べた。


 ロシア・トゥデイは、米軍による新たな島嶼争奪戦術の訓練は、南中国海を念頭に置いていると推測した。記事は「米国と中国が南中国海で軍事衝突した場合、上陸攻撃行動が極めて重要だ」とし、中国が南中国海で空港を持つ多くの人工島を建設していると暗示した。しかしロシアの軍事専門家であるワシリー・カーシェン氏は「米軍は長期的に上陸作戦を重視してこなかった。現在の状況は米国の第二次大戦中の太平洋の戦場とはまったく異なっている。中国の整った作戦体制に対して、米軍の新たな戦略が奏功するかは依然として問題だ」と表明した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月26日

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