日本政府は自衛隊の海外救援などの行動の需要を口実に、米軍の特殊作戦用輸送機CV22オスプレイの導入を検討している。共同通信が24日、政府筋の話として伝えた。
【オスプレイを導入】
日本政府筋の話によると、政府は陸上自衛隊にオスプレイを導入する方針を固めており、かつ多用途ヘリUH60ブラックホークの改良版の導入を検討している。
日本の安全保障関連法は2016年に施行となり、海外で活動する自衛隊に新たな任務を付与した。この変化が国内外で物議を醸しているため、陸上自衛隊のテロ対策部隊「特殊作戦群」には現在も海外任務に使用できる専用機が存在しない。
オスプレイは米国のベルとボーイングが共同開発した。垂直離着陸もしくは短距離離着陸が可能で、従来のヘリと長距離高速ターボプロップ機の能力を兼ね備える。
CV22は海兵隊が沖縄・普天間基地に配備しているMV22とほぼ同じ構造を持つ。CV22は夜間飛行能力がより高く、レーダーによって地形を正確に把握できるため、超低空飛行が可能だ。
UH60の改良版は防弾性能がさらに高く、航空自衛隊のC2輸送機の護衛に使用できる。
安倍政権は2015年9月、過半数の議席により安全保障関連法を強行採決した。この一連の法律は2016年に発効した。平和憲法の規制を緩和し、自衛隊の世界範囲の活動を認め、米国などの同盟国の軍事活動を支援できるようにした。自衛隊は一部の国際機関の要請に応じ、国連の指揮外の海外平和維持活動に参加できるようになった。