日本航空自衛隊のF-35Aステルス戦闘機が青森県付近の空域で訓練中に地上との交信が途絶えた。共同通信は10日、同機のものと思しき一部の部品が青森県の周辺海域で発見されたと報じた。日本政府の消息筋も、捜索隊が青森県の周辺海域で同機の残骸と思しき漂流物を発見しており、同機が墜落した可能性が極めて高いと裏付けている。
報道によると、パイロットは現在も行方不明。捜索活動は現在も続けられている。日本空自によると、戦闘機との交信が途絶えた後、空自の哨戒機、海自の護衛艦、海上保安庁の巡視船などが徹夜で捜索救助を行っているが、救難信号をキャッチしていない。
日本防衛省は3月末、日本初のF-35A中隊の設立を宣言した。ところが日本空自は4月9日、F-35Aが訓練中にレーダーから姿を消し、墜落した恐れがあると発表した。岩屋毅防衛相はその後、日本自衛隊の残りのF-35A(計12機)に直ちに飛行停止をかけたと発表した。
情報によると、F-35には空軍型のF-35A、海兵隊型のF-35B、海軍艦艇型のF-35Cがある。米日の関係者は、同機の墜落が確認されれば、F-35Aにとって初の墜落になると話した。米海兵隊のF-35B戦闘機が2018年9月28日、サウスカロライナ州で訓練中に墜落した。F-35からはこれまで何度も重大な故障が見つかっていた。米国防総省は2018年4月、F-22やF-35を含む各種戦闘機の酸素生成装置に問題があり、パイロットが飛行中に酸欠で気を失う恐れがあると認めた。さらに2017年6月には、日本で組み立てられた初のF-35Aがテスト飛行中に故障し、名古屋空港への不時着を余儀なくされた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月10日