日本の岩屋毅防衛相は7日、陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県・宮古島)を初めて視察した。同駐屯地は西太平洋への軍事進出を強める中国を念頭に奄美駐屯地(鹿児島県・奄美大島)とともに3月末に開設された。ただし訓示中に開設に反対する市民から「自衛隊の配備を認めない」と批判を受ける一幕もあった。共同通信社が7日、伝えた。
岩屋氏は訓示で「宮古島駐屯地はわが国防衛の最前線だ。南西地域の防衛のための態勢が着実に整備されつつある」と意義を強調した。
宮古島は中日の係争中の釣魚島から約210キロ離れており、陸上自衛隊から380人規模の警備部隊が配備されている。2020年後にはミサイル部隊を配備し、配備規模を700−800人に拡大する。
7日付朝日新聞によると、岩屋氏の視察中に「弾薬庫はいらない」「(駐屯地の)建設反対」などの声が駐屯地内に響き、混乱が続いた。3月26日の駐屯地新設の説明会にて、防衛省の職員は迫撃砲弾などを保管することを説明せずに運び込んでいた。現地住民から反対されると、防衛省はこれらの弾薬を一時的に宮古島から運び出した。
住民の不満について、岩屋氏は7日の視察後に記者団を前にし、本件について反省していると表明した。岩屋氏は同日、宮古島市の下地敏彦市長や現地住民の代表者と面談し、これまでの説明が不十分だったとして「非常に申し訳なかった」と陳謝した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月8日