「失踪した日本のF-35がロシアや中国の手中に収められれば、米国に重大な安全問題をもたらす」トランプ米大統領が毎日欠かさずチェックするというFOXニュースは9日、直ちに本件の焦点を「中露の脅威」に移した。報道によると、最も先進的な技術と武器システムを搭載していることから、F-35は米国の軍事史上最も高額な武器システムになっている。米上院外交委員会の元当局者は、「中国とロシアはこの失踪したF-35を入手するため、どれほど大きな犠牲でも払うだろう。これは大きなビジネスだ」と述べた。報道によると、露中は同機が失踪した海域で強いシーパワーを持つため、米国の懸念を深めているという。
米サイト「インサイダー」は、日本のF-35が太平洋で墜落したことで、ロシアと中国は公海で同機を捜索できる初めてのチャンスを手にしたと伝えた。F-35の初の墜落は米国本土で生じていた。元米空軍中将は同サイトのインタビューに応じた際に「中露は優秀な複製技術を持つ。特に中国はそのプロだ」と述べた。これによりロシアと中国は自国版のF-35を作ることができる。ロシアと中国がF-35のどの部分を引き揚げようとも、これは米国の安全の悪夢を意味するというのだ。
西側メディアのこのような説について、中国の軍事専門家の傅前哨氏は10日、環球時報のインタビューに応じた際に「日本が情報を発表した際に、米日はすでに大量の艦艇と航空機を派遣し捜索を開始していた。時期的に見ると、中露による捜索は完全に不可能だ」と述べた。海軍研究院の研究員である張軍社氏は「米国メディアは奇想天外な憶測をしており、まったく理にかなっていない。米軍はF-35を第4世代最強の戦闘機と標榜し、中国とロシアに対抗する空の武器と称している。しかしF-35がその優れた性能を証明するためには、まだ長い道を歩む必要がありそうだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月11日