「見た目よりも本能を信じる」と唱える日本の「DNA婚活」が流行中だ。多くの日本人にとっては、経済的条件やルックスなどは配偶者の選択基準にならず、性格が合うか、一緒に居て快適かつ自然であるかがより重要な条件になっている。そこで日本の多くの業者が新事業を展開している。事前にDNAを検査を行い、その人に最も適した配偶者を見つけようというのだ。こうしてDNA婚活という新語が誕生した。
日本のDNA婚活は謎めいており、刺激的でもある。まず事前に登録し、入会金を支払うと、主催者側からDNA検査のシートを受け取る。結果が出ると、DNAに基づき参加する異性とのマッチ度を判断できる。通常は50%以下であれば見送るべきで、80%以上であれば理想的だ。遺伝学的に見ると、遺伝的要素の差が大きいほど、結婚のマッチ度が高くなる。これは女性が優れた子孫を残すため、DNAが自分と最も大きく異なる対象を本能的に選択するからだ。これがDNAのマッチ度を判断する条件だ。
それから婚活パーティーに参加する。ルックスによる第一印象を避けるため、参加者は最初にマスク着用が義務付けられる。一般的な婚活と異なり、DNA婚活の記入シートには、自分が好むことではなく最も嫌うことを記入する。同じ嫌うことを共有するほうが、男女が互いに親しくなりやすいと思われるからだ。それからマッチ度に基づき、一対一の対話に入る。パーティーであるため、美味しい料理とお酒が出る。また多くの面白いゲームが行われ、初対面の硬さが解消される。それからフリートークの時間だ。参加者は初対面の印象によりグループを作るか一対一で話をし、さらに観察し選択する。最後に気に入った人と連絡先を交換する。双方にその気があれば、さらにデートし交際に至る。あるDNA婚活では体臭の近さも分かる。科学的なDNAデータにさらに体臭を加えることで、双方はより適した人を選びやすくなり、一目で相手が嫌いになる問題を回避できる。日本の多くの女性は、配偶者を選ぶ時に生理的に不快になることがあったり、あるいは相手の各種条件が優れているにも関わらず心理的に受け入れられないことがあるという。DNA婚活が流行すれば、「生理的に不快」という問題を効果的に回避できる。より直観的に異性を判断し、優れた子孫を残せるため、DNA婚活に参加する女性も多い。当然ながらDNAは唯一の条件ではなく、より重要なのは愛し合えるかだ。そのため一部の業者は先にDNAのマッチ度を伝えず、これを男女が結婚を決意するための後押しに使う。
日本のDNA婚活の費用は、サービスの量によって1万9800円から8万円の間になる。会員になると毎月会費を支払う。適切な相手が見つかり結婚する場合は、業者に成功の費用を支払う。これにはお礼の意味合いがあるため、業者によって価格が異なる。10万円前後が合理的と言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月15日