ゴルフをプレイし、相撲を観戦し、米国のビーフハンバーガーを食べる――日本の安倍晋三首相による「ガイド」のようなおもてなしを受けた米国のトランプ大統領は、ついに訪日の「本題」に入った。日本の天皇は27日、トランプ氏のために盛大な歓迎式典を開いた。トランプ氏は令和に初めて新天皇と面会した海外首脳となった。
同日の会談において、安倍氏はトランプ氏の訪問が「国内外にゆるぎなき日米同盟をアピールした」と称賛した。トランプ氏を満足させるため、安倍氏は苦心惨憺した。安倍氏が企画した米日の「親密ショー」について、一部の米メディアも「右に出る者なし」と感嘆を漏らしたほどだ。
ところがどれほど親密ぶりをアピールしようとも、双方の食い違いを隠すことはできない。特にトランプ氏は貿易赤字問題にこだわり、忘れようとしていない。「両国間の貿易不均衡は信じられないほど大きい」「8月に重大な発表ができると思う」「日本は米国からF-35ステルス戦闘機を105機調達する」。トランプ氏は「米日関係はかつてないほど良好」と称しているが、得意とするツイッター攻勢により日本政府に圧力をかけ、落とし穴を掘っている。日本のあるアナリストは、安倍氏がトランプ氏の機嫌を取ろうと躍起になっているが、双方の食い違いの解消に対してどれほど実際の効果を発揮できるかを疑問視している。
日本の徳仁天皇は27日午前に皇居で、トランプ夫妻のため盛大な歓迎式典を開いた。徳仁天皇は同日夜、トランプ氏のため夕食会を開いた。新天皇測位後に夕食会が開かれるのはこれが初めてだった。フィナンシャル・タイムズは、「トランプ氏が令和初の国賓になったのは、安倍氏の努力によるものだ。安倍氏はこの態度を二転三転させる米大統領と日本の間の、堅固な関係を維持しようとした。米国の日本との関係はドイツなどの同盟国との関係よりも良いが、日本政府はトランプ氏が日本に損失をもたらす行動に出ることを懸念している」と伝えた。