報道によると、東京オリンピック組織委員会はこのほど、2020年東京五輪の聖火リレーのコース概要と日程を発表した。地震で深刻な被害を受けた熊本城も含まれる。熊本県はマスコットキャラクターのくまモンを聖火ランナーに任命することを申し出たが、東京オリンピック組織委員会から「人間ではない」「ビジネスイメージ」という理由で断られた。
聖火リレーは約1万人のランナーが国内857の市町村をまわり、地震被災地、世界遺産、オリンピック競技場などを通る。3月26日に始まり、7月24日の開会式で聖火台に点灯される。
聖火ランナーの募集は2019年7月に開始するが、「満13歳以上」で「聖火を安全に運ぶことができる人」を条件としている。熊本県のマスコットキャラクターのくまモンは、公式設定は5歳で、人間ではなく、聖火ランナーの基本条件を満たしていない。
そのほか、オリンピック組織委員会は、くまモンはビジネス利益に関わることが多く、イメージ的にふさわしくないと示した。熊本県は、くまモンにはコラボ商品があるが、それ自体はビジネス関連の販売行為をしておらず、熊本県の利益のために活動しているだけだとの考えを示した。
熊本県は、くまモンは県のイメージで、熊本地震の復興の最強のサポーターでもあり、くまモンが聖火ランナーの資格を満たしていなくても、会場で聖火ランナーを出迎える役や公演ゲストなど、そのほかの形で参加させてもらいたいと主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月5日