映画『千と千尋の神隠し』が18日、北京市で劇場上映セレモニーを開いた。千尋の声を担当した女優・周冬雨が応援に駆けつけた。宮崎駿監督のパートナー、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーはビデオメッセージの中で、宮崎監督の最新作の制作が始まり3年になるが、完成にはあと3年かかると話した。
『千と千尋の神隠し』は宮崎監督の代表作だ。周冬雨は今回の声優挑戦について、「千尋は私の芸能生活で最年少のキャラクターだ」と述べた。一言吹き込むため3時間もかかったという。
感覚を手にした周冬雨より高い効果を求め、前半部分のアフレコをやり直した。その間この作品に対する思いが深まったそうで、素晴らしい作品に加われて光栄だと話した。
『千と千尋の神隠し』は一般の映画ファンから好まれているほか、専門家の間でも高い評価を得ている。『西遊記之大聖帰来』の田暁鵬監督は「これは遠く及ばない作品だ」と絶賛した。
中国人ファンの気持ちに答えるため、鈴木プロデューサーが感謝を込めてビデオメッセージを作った。宮崎監督はすべての中国人ファンに向け「千と千尋をよろしく」と手書きのメッセージを送った。
注目すべきは、鈴木プロデューサーが宮崎監督の新作の進捗に言及したことだ。「始まってから3年になるが、今から順調に進んだとしてもあと3年はかかる。全体で6年はかかるだろう」
『千と千尋の神隠し』の中国語吹き替えは、周冬雨、井柏然、彭昱暢、田壮壮、王琳が担当。このラインナップは宮崎監督を中心とするスタジオジブリから認められている。スタジオジブリは、5人の声の条件、ルックスや性格がキャラクターと合致していると判断した。
劇場上映セレモニーでは、『千と千尋の神隠し』の中国語版予告動画が公開された。宮崎監督はかつて、千尋をわざと目立たない少女にしたのは、そこから自分の姿を見て欲しかったからだと話したことがある。普通に見えても、無限の可能性を秘めているというのだ。
『千と千尋の神隠し』は6月21日に上映される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月20日