ロシア外務省のザハロワ報道官は4日、日本がG20大阪サミットで使用した資料の中で、南クリル諸島(日本名・北方四島)を日本領と表記していた件について、ロシア外務省が日本側に抗議したと述べた。
ザハロワ氏は同日の記者会見で、「日本はG20大阪サミットの宣伝資料の中で南クリル諸島を日本領と表記していたが、ロシア外務省は2日、在ロシア日本国大使館に抗議した」と述べた。日本はG20議長国としての職権を濫用し、ロシアに対して何ら根拠のない領土の要求を突きつけたという内容の抗議だった。
第14回G20サミットは先月28、29日に日本の大阪で開催された。
日本は北海道から北の歯舞・色丹・国後・択捉の四島を北方四島と呼び、ロシアは南クリル諸島と呼んでいる。これらの島は第二次大戦前は日本領であったが、戦後ロシアに支配された。ソ連解体後は継承国であるロシアが実効支配している。露日がこれらの島の領有権をめぐり対立を続けていることから、双方は現在も平和条約を締結していない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月8日