韓日の対立がエスカレートを続けるなか、韓国メディア各社が伝えた情報に、韓国が気まずい思いをしている。29日付韓国紙・国民日報によると、駐日韓国総領事のAが職権を乱用し、部下の女性にセクハラをしたとして警察の調査を受けている。
韓国外交部筋によると、韓国国民権益委員会はA(50代)に関する告発を受け、関連調査機関に報告した。外交部には今のところ詳細な情報を明かしていない。Aは韓国に帰国し警察の調査を受けている。南官杓・駐日韓国大使は今月12日に総領事を呼び、日本の対韓輸出規制への対応を検討していた。
在外韓国公館はこれまで何度も性にまつわるスキャンダルが発覚していた。韓国紙・中央日報の報道によると、チリ駐在の韓国の外交官が2019年、未成年の少女にセクハラをしたとして判決が下され、チリに衝撃を与えた。2017年には、駐エチオピア韓国大使館のセクハラが2件連続で発覚した。パキスタン駐在の韓国の高級外交官は昨年7月、大使館の女性を自宅に呼び体に触れたとして調査を受けた。
韓国紙・東亜日報によると、韓国の康京和外相は昨年10月、「不寛容」の原則に基づき「スキャンダルの関係者を厳しく処分する」と述べた。今回また同様の事件が発覚し、韓国外交部の規律弛緩が疑われている。ソウル新聞は30日、「このタイミングで駐日総領事に問題発覚?外交部に綱紀なし」と題した社説を掲載し、このような事件は理解不能と称した。
中央日報は、韓国外交官の性にまつわるスキャンダルが多発している根本的な原因は、閉鎖的な権力型の組織文化によるものとした。また専門家は、在外公館職員は海外の生活が不安定であり、私生活の危機が生じやすいとの観点を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月1日