韓国は、日本政府が2日の閣議で韓国をホワイト国(輸出優遇国)から除外すると正式に決定したことを受け、直ちに日本をホワイト国から除外しました。両国間の貿易摩擦が激しくなり、波紋を広げています。
これについて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、「日本が事態を悪化させる軽率な決定をしたことは大変遺憾だ。日本の決定は、韓国の最高裁判所による徴用工問題の判決に対する報復措置であり、自由貿易の秩序に背き、韓国の経済成長を妨げるものだ」と批判しました。
一方、日本では、韓国の中小規模のコンビニエンスストアやスーパーで日本製品の不買運動が広がっていると報道されています。このほか、韓国からの訪日客の予約が大幅に減少しているとのことです。
この貿易摩擦で、日韓両国の経済だけでなく世界の半導体産業も影響を受けることになります。緊張関係を緩和させて、協力の軌道に戻せるか、両国政府は試練を迫られています。
「中国国際放送局日本語版」2019年8月4日