日本の自衛隊は数カ月の調査を経て、今年4月に発生したF-35戦闘機の海への墜落事故に関する最終調査結果を発表し、「空間識失調」に陥り墜落したと結論付けた。共同通信が9日、伝えた。
航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aが同県沖の太平洋に墜落した事故で、空自は9日、機体に異常はなかったとの最終的な調査結果をまとめ、公表した。中間報告と同様に、操縦士が機体の高度や姿勢を把握できなくなる「空間識失調」に陥り墜落したと結論付けた。
空自は6月10日に中間報告を公表した後も、専門家に依頼して音声記録を精査するなど、墜落までの動きを再現し、原因を調べていた。 12機ある同型機は既に飛行を再開している。その結果、警報音が鳴っていたことが新たに判明。操縦士が気付き、立て直そうとしたが間に合わず、墜落した可能性があるとしている。中間報告は、操縦士が意識しないまま戦闘機が墜落したとしている。
空自によると、飛来した米軍機との距離を維持するため、F-35Aは4月9日午後7時26分頃、高度約9900メートルで地上の管制員からの指示を受け、下降を開始した。同機は約20秒にわたり時速900キロ以上で高度を下げ、 約5300メートルの位置で、さらに左に旋回せよとの指示を受けた。その後も降下を続け、三沢基地の東約135キロ の太平洋上で高度約300メートルを下回り、レーダーから機影が消えた。同機は時速1100キロ以上で瞬時にして墜落した可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月13日