韓国の聯合ニュースは21日、消息筋の話として「韓中外相は席上、歴史を直視し未来を見据えるべきだと指摘したが、日本の外相は未来志向についてしか話さず、3カ国の歴史感の違いを露呈した。二国関係が緊張するなか、3カ国の協力という枠組み内で問題解決を模索する。これが今回の3カ国外相会議の有意義な点だ」と報じた。
21日午後の日韓外相会談も注目された。共同通信は「会談で対立緩和の兆しは見られなかった。日本側は徴用工問題で日本企業への実質的な損失を回避するよう韓国側に解決策を求めたが、韓国側は日本の輸出規制強化を問題にした」と伝えた。聯合ニュースは「両氏の会談は約35分続いた。双方の意見の食い違いが依然として大きいが、問題解決に向け対話を維持することで合意した。河野氏は韓国政府に対して、在韓邦人の安全問題への注意を求めた。康氏は、日本で嫌韓ムードが高まるなか、日本側に在日韓国人と韓国人客の安全に注意するよう求めた。匿名の外交官によると、会談は全体的に重苦しい雰囲気で、韓日の外交部門の対話を再開したことに意義があった」と伝えた。
外交部のウェブサイトによると、韓日外相は王氏に対して現在の香港情勢について質問し、香港進出企業と邦人の安全について懸念を表した。王氏は現在の香港情勢の変化の経緯、外国勢力による介入・干渉という問題の実質を紹介し、次のように強調した。香港事務は中国の内政であり、外部勢力からの干渉は許されない。一部の国は過激な暴力行為を受け、香港進出企業や邦人の安全を懸念しているが、これについて我々は理解を表する。特区政府が法に基づき彼らの正当で合法な権益を保護することを信じている。各国は特区政府が法に基づき暴動と混乱を沈めることを理解し、これについて客観的かつ公正な立場を示すべきだ。
在中国日本国大使館は21日の記者会見で、状況を説明した。今回の中日韓外相会議をどのように評価するかという環球時報の記者からの質問に対して、日本の齊藤純外務副報道官は「非常に満足している」と述べた。また、会議は中日韓が集まり重要事務について議論するための機会を提供した、第8回中日韓首脳会議の順調な開催に期待していると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月22日