英ネイチャー・リサーチ社の『Scientific Reports』がこのほど発表した研究報告によると、考古学者はこれまで知られていなかった白亜紀末期のハドロサウルスの新種を発表した。新たな化石は日本で発掘され、骨格は完璧で、「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名された。日本で発見された最大の恐竜の骨格であるとともに、この発見は恐竜の多様性を再び示した。
ハドロサウルスは白亜紀末期の恐竜で、その化石は過去に北米、南米、アジア、欧州、南極州で発見されている。今回、北海道大学の研究員の小林快次氏らは道内の海成層で最新のハドロサウルスを発見し、「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名。「日本の恐竜の神」を意味する。研究員によると、海の影響を受けた環境でのカムイサウルスの発見は非常に珍しく、新たな発見はカムイサウルス科のこのような環境での多様性の研究に役立つ。
このサンプルは7200万年の歴史を有し、長さは約8メートル。普通の体型で、完全に発育したカムイサウルス。研究チームは、頭のトサカのような骨、短く前方に傾いた神経棘などのこの恐竜の一連の特徴でを報告した。
サンプルを分析したところ、この恐竜は中国の莱陽恐竜やロシアのケルベロサウルスと同様、極東のそのほかのカムイサウルスと血縁関係があることがわかった。研究員は、この発見は極東地区のカムイサウルスの多様性および白亜紀末期のカムイサウルス科の進化の研究、早期の進化と沿海環境が恐竜の多様化を促進する重要な要素であることを論証するのに役立つと話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月16日