『日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たち』が出版

『日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たち』が出版。本書の著者はオランダの有名な社会活動家、第二次大戦史研究専門家のマルゲリート・ハーマー氏だ。彼女はオランダの日本軍性暴力被害者の顧問を務めており、長期的な取材と当事者の同意を経て…

タグ:慰安婦 戦争 歴史 被害者

発信時間:2019-10-06 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 第3回軍事史の視点による中国抗戦学術シンポジウム並びに世界史の視点による九一八歴史文献工作坊が先ほど北京市で開催された。中国社会科学院名誉学部委員、近代史研究所研究員の楊天石氏ら30数名の近代史専門家・学者が出席した。会期中には新書『折られた花:日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たちの声』の発表会が開かれた。


 本書の著者はオランダの有名な社会活動家、第二次大戦史研究専門家のマルゲリート・ハーマー氏だ。彼女はオランダの日本軍性暴力被害者の顧問を務めており、長期的な取材と当事者の同意を経て、8人のオランダ人慰安婦の痛ましい経験を公開した。本書が発表されると欧州と日本で大反響を呼んだ。日本の橋本龍太郎元首相がオランダのウィム・コック首相に書簡を送り、日本軍のオランダ人慰安婦への暴行について謝罪した。


 有名な軍事史専門家、『長征』執筆者、国防大学准教授の劉波氏は「本書は個人の視点から歴史を掘り起こし、ミクロな歴史の視野における個人の戦争時代及び戦後の生存状態を示した。過酷な生活環境における一部の慰安婦の複雑な心境をありのまま反映し、本書を戦争倫理の高みに引き上げた。同時に本書は、日本軍の暴力に対する国内の学者の認識を深めた。例えば本書は『慰安男』について取り上げた。12歳前後の男児4人が日本軍の性暴力の被害者になった。これらの事実により、読者は日本の戦争の罪をより深く思考できる」と述べた。


 有名な日本史専門家の翟新教授は本書が示す戦争のテーマを掘り下げて分析し、「国内の学者は国内だけに目を向けてはならず、また慰安婦問題を単純化・単一化させてもならない。海外に目を向け、慰安婦問題の複雑性を意識するべきだ。本書が示した慰安婦問題の国際的な視点は、国内の学界から注目されるべきだ」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月6日

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