水中探査を行う米国の調査団はこのほど、ミッドウェー海戦で沈んだ日本海軍の空母「赤城」を発見した。共同通信が22日に伝えた。
太平洋戦争のミッドウェー海戦で沈んだ日本海軍の空母「加賀」を北太平洋で発見したとする米調査チームは20日、ソナーにより水深約5280メートルの周辺海底で見つけた2隻目の船影について、形状や発見場所から空母「赤城」と特定した。同チームは無人探査船で詳しく調べるという。
ミッドウェー海戦を巡る探査プロジェクトで、撃沈された日本海軍の空母が特定されるのは2隻目。空母は他に「蒼龍」「飛龍」が沈んでおり、今後も調査を続ける。 調査を行っているのは、米IT大手マイクロソフト共同創業者が設立した財団「バルカン」。水深約5400メートルの海底で「加賀」を確認した。
日本海軍は真珠湾奇襲から約6カ月後の1942年6月にミッドウェーを攻撃したが、米軍から反撃を受けた。日本側は空母4隻を失う大敗を喫し、太平洋戦争の転換点となった。
専門家によると、別の米国の深海調査会社は1999年、ミッドウェー沖で空母4隻のうち1隻の残骸と思われる物を発見したが、船体などを特定できなかった。海戦で沈没した米海軍の空母「ヨークタウン」については、米国の海洋探査専門家によって1998年に残骸が発見されていた。
バルカンは数年前より、米軍などの支援を受け探査プロジェクトを実施している。現在まで太平洋戦争で沈没した米軍巡洋艦「インディアナポリス」、米空母「レキシントン」、日本海軍の戦艦「武蔵」などの残骸が見つかっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月24日