日本の陸上自衛隊と米軍による日米共同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ」の開始式が9日、陸自朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で開かれた。コンピューターを使った図上演習で、実際の部隊は動かさない。演習は16日まで行われる。日本自衛隊は約5000人、米軍は約1600人が参加。共同通信が10日、伝えた。
演習は敵が上陸してくるとの想定。都市部でのゲリラ活動や、サイバー、電磁波など複合的な攻撃に日米共同で対処する流れを確認する。朝霞駐屯地のほか、健軍駐屯地(熊本市)や米海兵隊キャンプ・コートニー(沖縄県うるま市)でも訓練を行う。
開始式には約300人が参加。小野塚貴之東部方面総監は「言語や文化を超えて密接な連携を保持することは極めて重要だ」と訓示。米陸軍のボレスキー第1軍団長は、「ヤマサクラはインド太平洋地域における安全保障の一つの鍵だ」と意義を強調した。
ヤマサクラは陸自と米陸軍の共同演習では最大規模で、1982年に始まり、日本での開催は39回目となる。豪州とカナダは今回オブザーバー参加する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月10日