全体的に見ると、文政権が「四面楚歌」に陥り内政・外交で苦しむなか、日本の政局は安定し、外交面でも一連の進展を実現している。これは二国間関係の緩和・修復に対する双方の意欲に直接影響を及ぼした。韓国は現在、韓日関係の緩和と修復を含む外交の突破を急いでいるが、日本は相対的に余裕を持っている。
未来を展望すると、韓日関係の動向は次の3つの特徴を示す。
(一)韓日関係は短期間内に回復しない。韓日双方の相互信頼の基礎がすでに損なわれ、再構築には長い時間がかかる。双方は政府・民間レベルでさらに相互理解を促進し、交流と協力を強化する必要がある。
(二)韓日関係は両国の対外関係処理の中心的な内容ではない。韓国は韓日関係の改善を検討しているが、朝鮮の核問題、南北関係、韓米関係の処理の方が切実かつ重要だ。日本にとっては、日米同盟関係と中日関係は韓日関係よりもはるかに重要だ。これは二国間関係の改善に取り組む韓日両国の積極性に直接影響を及ぼす。
(三)日本側は韓国に屈服を強いる十分な駒が揃っていると判断している。日本側は文政権が日本に大きく妥協することに過度に期待していない。しかし文氏の在任期間には限りがあるため、日本側は次期韓国大統領との協議に期待できる。そのため日本側が韓日関係の修復を積極的に推進することはなく、韓国側が一方的に努力したとしても成果は得難い。
韓日双方が二国間関係の緩和・改善の切実性と重要性を十分に認識し、共に向き合い歩み寄り、さらに第3国(米国、中国)の力強い働きかけがあって、初めて現在の韓日関係に真の改善の可能性が見えてくる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月15日