ある日本人の少女が募金箱を手にし、歩行者に向け必死に頭を下げ、武漢市の新型コロナウイルス肺炎対策の募金活動を行う動画が人々の涙を誘っている。この少女は9日、環球時報の独占インタビューに応じた際に「中国は温かい国です。感染症が終わった後、武漢の桜を見に行きたいです」と述べた。
「東京燈会満月祭池袋2020」が8、9日、池袋西口公園野外劇場「グローバルリング」で行われた。主催者側が特設した「武漢応援ブース」で、あるチャイナドレスを着た日本人の少女が募金箱を手にし、朝から晩まで歩行者に深々とお辞儀し、武漢への寄付を呼びかけた。この行動は中国のSNSで熱心な議論を巻き起こした。この少女は「最も美しい日本人女性」と呼ばれた。母の杉崎さんは9日、娘が今年14歳で未成年であることから実名報道は控えて欲しいと記者に話した。
少女は自分が中国で注目されていることを知ると恥ずかしがり、記者のインタビューで「特にすごいことはやっていません。私の努力により皆さんに笑顔になってもらえれば良かったです」と述べた。真冬にチャイナドレスで寒くないか、朝から晩までお辞儀を続け疲れないかという質問に対しては、「大丈夫です。私より苦しんでいる人がもっといるのですから。それにこれは私がやりたくてやっていることですし、全力でできる限りのことをやりたいと思っています」
母の杉崎さんは北京に留学し、上海で勤務したことがある。中国をテーマとした本と絵の仕事をしたことがある。少女は母の影響を受け、幼い頃に大連などを訪れ、中国で多くの友人を作った。彼女によると、彼女と中国の友人の間には驚くべきエピソードはなく、よく中国の美味しいお菓子を送ってくれ、病気の時には心配してくれるという。しかしこの些細なことが積み重なり、中国のことを考えると心が温まるというのだ。
新型コロナウイルス肺炎の発生後、彼女と母は常に中国と武漢のことを心配している。テレビで中国の友人たちが苦しんでいることを知ると、自分で何ができるかと考えるようになった。その後「東京燈会」が武漢のための募金活動の人手を必要としていることを知ると、彼女は真っ先に応募し志願者になった。
新型コロナウイルス肺炎の影響により、彼女はよく同級生から「中国は怖くない?」と聞かれるという。彼女はそれに対して常に、「怖いのは中国ではなくウイルスです。中国人はみな親切で、中国は温かい国です。私は中国が好きです」と答える。