▽米国、カナダもチャーター機を派遣
米国人の乗客らを帰国させるため、米政府が手配した2機のチャーター機が17日午前、羽田空港を出発した。
17日未明、米国人の乗客約300人がクルーズ船から下船し、自衛隊のバスで羽田空港に移動し、チャーター機に乗った。2機はそれぞれカリフォルニア州とテキサス州にある空軍基地に向かい、帰国者は米国到着後、空軍基地で14日間隔離・経過観察され、ウイルス感染していないか確認されることになっている。
日本の報道によると、米国人の乗客約40人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、日本で治療をしているという。
カナダ政府も15日夜、「乗客たちが直面している特異な状況、および日本の医療システムへの負担の軽減を考慮しての決断だ」と説明。乗客の退避について「カーニバル・コーポレーションや日本政府と調整中」とした。帰国者はオンタリオ州にある輸送省訓練センターで14日間隔離されることになっている。
▽クルーズ船での感染拡大、構造と関係か
「いま一番急がなければならないのは、乗客をクルーズ船から下船させ、必要な人には相応の医療支援をすることだ」とジョンズ・ホプキンス大学健康安全センターのアメッシュ・アダルジャ医師は指摘する。