日本で19日、新型コロナウイルス肺炎の感染者が88人増えた。うちクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からは79人、全国各地からは9人。日本では新型肺炎の感染確定者がすでに705人にのぼっている。
同日、同クルーズ船の乗客443人が下船した。日本政府の対応に「不満」と回答した日本人は52%にのぼる。
日本国籍の乗客、現地解散にネットユーザーが騒然
報道によると、検査で陰性だった乗客が19日、下船を開始した。当日は高齢者を中心とする約443人の乗客が下船した。うち船内の日本国籍乗客は隔離期間終了後、日本政府のバスにより横浜駅まで移動し、「現地解散」となる。
情報によると、乗客はその後自ら公共交通機関に乗り継ぎ帰宅する。帰宅後は定期的に当局と連絡するだけでよく、自宅で隔離生活を送る必要はない。外国人乗客は政府チャーター機に搭乗しない場合、自ら空港に移動し民間機で帰国できる。
米国などの国・地域は退避後に14日間の隔離を求めているが、日本のこの対応は日本のネットユーザーを騒然とさせた。乗客の中に検査が漏れている人がおり、市中感染を引き起こすことが懸念されている。
日本側の対応は直ちに各方面から批判を浴びた。香港大学公衆衛生学院の福田敬二院長は、一部の乗客には「偽陰性」の可能性があり、感染が確認されなくても下船した乗客は隔離を受けるべきだと述べた。米疾病管理予防センターも、感染確定者以外にも船内の多くの人が感染している可能性があり、日本政府の措置には不足があると警告した。
日本人の52%、当局の対応に不満
日本で感染者が増えるなか、民間及び政界の政府への不満ムードが高まっている。読売新聞の最新の世論調査によると、日本当局の対応に「不満」は52%にのぼり、安倍内閣の支持率も5ポイント急落した。
報道によると、安倍政権は感染拡大の初期に水際対策を行ったが、日本国内の感染者が日を追うごとに増加している。
日本政府の同クルーズ船への対応も疑問視されている。ある閣僚は、当局は船内の人員を早期下船させるべきだったが、日本には約3700人の乗客・乗員を受け入れられる大型施設がなく、やむをえず取りやめになったと認めた。
日本の野党は先ほど特別会議を開いた。国民民主党の長泉健太政調会長は会議後、当局が感染状況を甘く見ていると批判した。「深刻に見えにくくしている」
各方面からの批判について、菅義偉内閣官房長官は、感染対策の不足を検討し改善を試みると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月21日