「漂う孤島」・クルーズ船の教訓 世界のクルーズ船改革が不可避に?

「漂う孤島」・クルーズ船の教訓 世界のクルーズ船改革が不可避に?。同クルーズ船は今回の感染症で唯一「被害」にあった客船ではない。新型コロナウイルスの流行後、「ウエステルダム」から新型コロナウイルス肺炎の感染者が確認されている…

タグ:ウイルス 感染 クルーズ船 疫学

発信時間:2020-02-24 11:56:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 密閉された場所の典型的なサンプルに

 

 感染症が発生すると、日本政府は2月5日より同クルーズ船の乗客の正式な隔離を開始した。1日3食は船内の職員が提供し、乗客は部屋から出られない。船内の娯楽もストップされたが、感染の蔓延が続いた。

 

 中国遠洋海運集団高級船長、首席トレーナーの胡月寺氏によると、現代の船舶及びクルーズ船は高度に密閉された場所で、船内の換気は中央空調で調節される。外部循環と内部循環の2種類があるが、後者はウイルス拡散のリスクを高める。

 

 大型観光商品であるクルーズ船内は人員の流動性が高く、密集しやすく、密閉された空間となっている。これらの特徴はエアロゾル感染の条件に高度に合致する。ある専門家は、飛沫感染と濃厚接触感染のほかに、エアロゾル感染も同クルーズ船の感染率が高い重要な原因と推測していた。

 

 曾氏もこの推測を認めた。曾氏は先ほど文章で、国内のエアロゾル感染の可能性を否定できないと指摘した。第6版(試行版)新型コロナウイルス肺炎診療プランは感染ルートの中にエアロゾル感染の存在を明記した。この修正は、同クルーズ船の影響を受けたものとみられる。

 

 同クルーズ船の情報の多くが各国メディアが伝えたものであり、学術的な専門の論文・報告書が不足している。曾氏は、「専門的な判断にはより専門的な報告書が必要だ。同クルーズ船はウイルス流行の自然史及び感染対策に対して、典型的な研究のサンプルを提供した。全世界の疫学専門家が同クルーズ船に注目している。ウイルスが船内でどのように拡散したか、どこから始まったか、どのような過程を踏まえたか、エアロゾルを含む感染ルートをいかに評価するか。日本政府及び公衆衛生業界がその詳細な情報を早めに公開することを願う。これは疫学を理解する上で非常に重要だ」と述べた。

 

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