新型コロナウイルス肺炎の感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務めるディック・パウンド氏は「夏の東京五輪が危険すぎる場合、延期や代替開催ではなく中止になる可能性がある」と述べた。海外メディアが伝えた。
パウンド氏は、東京五輪の開催是非の判断の期限は2カ月もしくは3カ月で、すなわち5月下旬に判断を下すと見積もった。
新型肺炎の流行を受け、7月24日に開幕を予定している東京五輪の開催が危ぶまれていた。日本の安倍晋三首相は今月6日に国会で、感染症が東京五輪・パラリンピックの開催に影響を及ぼすことはないと表明した。東京五輪組織委員会も、五輪が中止になることはないと確認した。
ところが現地時間25日午後10時現在、日本の新型肺炎感染者が861人に増加した。感染拡大に伴い、事態に変化が生じるかもしれない。
パウンド氏はAP通信の独占インタビューで、「五輪開催前後、感染症が十分に抑制されているか、東京に行っても大丈夫かという疑問が生じる」と述べ、次のように続けた。
開催時期が迫るなか、多くの準備作業に着手しなければならない。警備を強化し、食品、選手村、ホテルの安全を重視しなければならない。記者は現地で取材のための拠点を作る。
IOCが、東京五輪を期日通りに開催できないと判断した場合、中止になる可能性が高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月26日