日本のアビガン、新型肺炎の「特効薬」か?

日本のアビガン、新型肺炎の「特効薬」か?。SNSでこのほど、日本が新型コロナウイルス肺炎の「特効薬」、アビガンを開発したという情報が伝わった。記者は関連製薬企業を取材し、アビガンの日本における現在の使用状況を調べ、その謎に迫った…

タグ:肺炎 ウイルス 特効薬 薬品

発信時間:2020-02-26 13:41:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 SNSでこのほど、日本が新型コロナウイルス肺炎の「特効薬」、アビガンを開発したという情報が伝わった。中国新聞社の記者は関連製薬企業を取材し、アビガンの日本における現在の使用状況を調べ、その謎に迫った。


 「特効薬」とは呼べず


 アビガン(ファビピラビル)の新型肺炎への効果は研究中で、現時点では「特効薬」と呼ぶことができない。またこれは新薬でもない。


 NHKの22日の報道によると、日本の加藤勝信厚生労働大臣は記者団に対して、このインフルエンザ治療薬の効果を検証中で、一定の効果があればより広い範囲の医療機関で使用すると述べた。


 加藤氏によると、日本ではこれまで2軒の医療機関が準備を進めてきた。うち1軒は22日、新型肺炎患者に使用した。


 アビガンに関するNHKの紹介によると、この薬は2014年に日本で販売許可を得ていたが、副作用の懸念があるため、その他の関連薬品の影響を受けない場合でのみ使用されていた。


 アビガンはどのようにして生まれたのだろうか。これはRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)を阻害する薬で、適用範囲の広いインフルエンザウイルス薬だ。富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発。


 同社は1999年8月18日、アビガンの最も早い化合物特許出願を行った。同社はその後、富士フイルムに買収された。


 厚生労働省は2014年3月にアビガンの販売を許可した。主に新型及び再発インフルエンザの治療に用いられる。その後は新型インフルエンザ及びH7N9鳥インフルエンザの戦略備蓄薬品に指定された。


 日本の時事通信によると、アビガンは通常、市場に流通しない。国は新型インフルエンザ治療薬として、200万人分を備蓄している。


 中国は試験で効果が検証済み


 多くの人にとってアビガンは不慣れではないが、ファビピラビルという別の名称を頻繁に目にするようになった。中国企業はすでに、ファビピラビルの関連ライセンスを取得している。


 情報によると、海正薬業と富山化学工業株式会社は2016年6月に、化合物特許の特許ライセンス契約を結んだ。前者はその後、中国人民解放軍軍事医学研究院毒物薬物研究所と技術協力契約を結び、ファビピラビルを共同開発した。


 海正薬業医学部の責任者(以下「同氏」)は記者に、「ファビピラビルの新型肺炎に関する研究は、現段階では試験的な使用に留まっており、その治療効果についてはさらなる試験と検証が必要だ」と述べた。


 同氏によると、軍事医学研究院の体外活性試験データにより、ファビピラビルが新型コロナウイルスに感染した細胞のウイルス核酸量を効果的に減らせることが分かっている。すべての試験濃度において、ファビピラビルは細胞の活力に変化を与えなかった。すなわち細胞に対する毒性がないということだ。


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