他の日本人にも取材してみたが、もともと日本は新型コロナウイルスに対して楽観的な態度だったが、感染者がどんどん増え、今では緊迫感が漂っている。それでもウイルスのことで日本在住の中国人が差別されることはない。実際の生活の中でそういうことは起こっていないという。
本田さんは「先週、日中関係のシンポジウムに参加しました。テーマは両国間の相互理解をどう促進するかで、シンポジウムには日中双方の来賓も出席していました。日中関係はよくなっているので、ネット右翼の出る幕はありません」と記者に話してくれた。
記者がソーシャルメディアを閲覧したところ、「中国人は嫌い」というようなことを言うべきではないという日本人は少なくない。「日本ではマスクが品切れなのに、日本在住の中国人が街中でマスクを配っていた」というコメントもあった。
在日本中国大使館に取材したところ、中国人が(ウイルスのことで)差別を受けているということは聞かない。日本の主流社会は中国に対して比較的友好的だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本は真っ先に中国に防護物資を届けてくれ、その間、感動的な場面が何度かあった。日本の政府も民間も全力で中国の感染症対策を応援している。日本では中国人を排斥する傾向を感じないし、そういうことはまったくないというコメントが返ってきた。
日本政府は現在、新型コロナウイルスによる感染症対策を積極的に行っている。NHKのウェブサイトによると、日本政府は25日、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を発表、現時点での状況、感染経路、今後の進め方について詳しく紹介。重症患者は病院で治療、軽症患者には自宅療養を求め、感染拡大のスピードを抑制し、重症者や死者の発生をできる限り抑えることに重点を置いている。
25日夜付の共同通信社によると、新型コロナウイルスに感染したハイヤー運転手の車に乗り、自宅待機していた共同通信社の職員10人について、14日間の隔離期間が経過し、いずれも発熱などの症状がないことから全員が業務に復帰したということだ。あるメディアによると、この10人のうち1人は首相官邸番の記者で、安倍晋三首相に近距離で取材していた記者だったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月27日