広州市政府新聞弁公室は2月28日午前、第25回感染症予防抑制保障特別ブリーフィング(渉外感染症予防抑制サービス保障特別会)を開き、広州市委員会外事弁公室、市貿易促進委員会、市公安局、広東外国語貿易大学などの機関の責任者が広州の外国人感染症予防抑制および外国人向けサービス管理などの作業状況を紹介し、外国商会の責任者および広州の留学生ら代表の取材に応じた。
ブリーフィングで、広州市は「広州人民から日本友人への手紙」を発表し、広東外国語貿易大学日本語学科講師の劉寧博士が広州市民を代表して手紙を読み上げた。手紙の内容は次の通り。
拝啓
日本人の皆様!桜の蕾も膨らむ頃となりました。いかがお過ごしでしょうか。ここ数日間、われわれは日本国内の新型コロナウイルスによる肺炎の状況に非常に関心を持って注目しています。他人事ではなく、まるで自分の身に起きたことと同様に感じています。感染を前にして、われわれは互いに見守り、助け合うパートナーです。
志を同じくする者はたとえ山海を隔てていても、それを遠いと思いません。広州は日本から3000キロメートル離れ、飛行機で4時間ぐらいかかります。日本の福岡、登別、大分などと友好関係を結んでおります。広州には、豊田、本田、日産など数多くの日系企業があり、博多ラーメンのような人気がある日本料理もたくさんあります。新型コロナウイルスによる肺炎感染との戦いに対して、皆様の温かいご関心、ご支持、ご支援をくれたことを、広州市民は胸に深く刻んでおり、心から感謝の意を表します。
山や川、国土は異なろうとも、風も月も同じ天の下でつながっています。われわれは日本各界が中国に送ってくれた強いエールを忘れません。一つ一つのお言葉が、中国人民の心に温もりを送り込んでいます。われわれは日本各界が調達してくれたマスク、防衛服、ゴーグルならびに義援金を忘れません。一つ一つのご支援が、中国人民を感激させています。われわれは日本の各部門から寄せられた援助を忘れません。一つ一つのご援助が、中国人民の心を動かしています。それらはこの春でもっとも麗しい光景を見せてくれました。
現在、日本国内でも感染が拡散するリスクがあるが、われわれはそういった状況を身にしみて感じております。「我に投ずるに木桃を以てす、之に報ゆるに瓊瑤を以てす」が述べたように、先日、中国政府が新型コロナウイルス検査キットを日本側に無償提供しました。日本在住の中国人が道でマスクを配っています。われわれは力の及ぶ援助を行い、日本の皆さんとともにこの困難を乗り越えたいです。
感染は一時的なもので、友情は末永く続くものです。われわれは広州在住者の皆さんが安全で安心して暮らせる日常生活を確保するために、積極的に対応を取り組んでいます。今度の難関を乗り越えるのを固く信じております。
春がすでに広州に訪れました。木蓮やバウヒニアが相次ぐ咲いています。草も生き生きと伸びています。桜が満開となる日に、お目にかかれるのを楽しみにしております。
敬具
広州・2020年春
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月28日