中国時間24日晩、国際オリンピック委員会と北京オリンピック組織委員会は共同声明を発表し、東京2020オリンピックを2021年に延期することを明らかにした。現代のオリンピックの124年の歴史において、平和な時代に予定通り開催しない最初のオリンピックとなる。また、新型コロナウイルス感染症のダメージを受けた世界最大の行事でもある。
規模が大きく巨額を投じ、日程が複雑なスポーツ行事の延期は日本政府、国際オリンピック委員会、国際社会にとって前代未聞の試練と言える。日本の麻生太郎財務大臣の「40年ごとに問題が起きた、東京オリンピックは呪われたオリンピック」という不吉な予感があたった。
しかし、イギリスの『デイリー・メール』は、世界が楽観的でいることを望んでいる。同紙は、新型コロナウイルスに勝った時、延期された「盛大なパーティー」が再び上演され、東京オリンピック委員会は今は喜べないが、しばらくすればその時が来ると論じた。
「複雑な代償」。イギリスのBBCは以下のように論じた。バッハ氏はオリンピック延期を「極めて複雑な試練」と表現した。サッカーの試合が来週土曜日に延期されたのと違い、一部のオリンピック競技場は使用できなくなる可能性もあり、ホテルの予約処理も非常に困難であり、少なくとも33種目の国際試合の日程を調整する必要がある。これらは数多くある試練の一部に過ぎない。ロイター通信は、オリンピックの準備をしてきたアスリートにとって、延期はトレーニング計画を打ち砕かれ、状態にも影響すると論じた。陸上競技については、延期期間が長過ぎれば、出場枠をかけた予選をやり直す必要性も出てくる。フランスの国際ラジオ放送局は、延期による試練を「山を押しのけ海を覆す」と表現した。