新型コロナのパンデミックについて中日はいかに協力すべきか=駐日中国大使

新型コロナのパンデミックについて中日はいかに協力すべきか=駐日中国大使。日本はいかに感染拡大を防ぐのだろうか、東京五輪の延期はどのような影響を生むか。新型コロナウイルスのパンデミックについて中日はいかに協力すべきか。大使館は在日留学生にどのような援助を提供するか。CCTV司会の白岩松氏は31日、孔鉉佑駐日中国大使のインタビューを行った…

タグ:孔鉉佑 駐日中国大使 新型コロナ 中日 協力

発信時間:2020-04-01 14:13:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 現地時間31日午後11時50分現在、日本現地の同日の新規感染者が230人に達し、計2217人となった。これにて日本国内の感染者数が2000人を上回った。日本はいかに感染拡大を防ぐのだろうか、東京五輪の延期はどのような影響を生むか。新型コロナウイルスのパンデミックについて中日はいかに協力すべきか。大使館は在日留学生にどのような援助を提供するか。CCTV司会の白岩松氏は31日、孔鉉佑駐日中国大使のインタビューを行った。


 1.日本ではまだ検査が不徹底


 孔氏:軽症者の数が明らかになっていないが、これは大きなリスクだろう。これをめぐり日本国内ではさまざまな声が上がっており、政府の関連政策・措置が適切であるかが焦点になっている。日本の専門家と主流メディアは現在の感染対策の方針を基本的に認めている。政府の専門家チームによる最近の評価報告書も、これまでの感染対策は全体的に見て効果的で、感染拡大ペースを抑えることができており、今後も継続すべきとしている。同時に今後の状況の変化に応じ適時改善するよう提案している。


 2.感染状況に応じ在日留学生退避のチャーター機派遣を検討


 孔氏:在日中国人留学生はおよそ11万人だが、情報によると彼らのメンタルは全体的に安定している。人員の頻繁な流動は交差感染を引き起こす重要な原因だ。現在は科学的・理性的な態度を保ち、現在の感染状況の変化を重視し自身の保護を徹底すると同時に、盲目的な外出による交差感染のリスクを回避するよう注意して欲しい。特殊な理由により帰国しなければならない場合、移動前に自ら大使館と国内に向け届け出をし、帰国中に個人の防護を徹底する。関連地方の入国検疫や隔離などの具体的な政策を事前に理解し、国内の感染対策に協力する。


 将来的に留学生退避のチャーター機を派遣するかについては、日本における感染状況の変化を見守らなければならない。


 3.感染関連のデマに要注意


 一部の良からぬ意図を持つ者が、大使夫人の名義で東京の感染対策に関するデマを流し、悪影響を生んでいる。駐日中国大使館は30日に声明を発表し、大使館と当事者はそのような情報を発表していないと説明した。


 孔氏:まず、大使館は直ちに声を上げ、人々に騙されないよう注意を促した。次に、大使館のウェブサイト、微信公式アカウントなどを通じ直ちに権威ある情報を発表した。感染対策の基礎的知識を宣伝し、必要な領事注意を強化した。それから、大使館が現在行っている主な対策を紹介した。これらの措置により留学生を含む在日中国公民が正確に感染状況を判断し、直ちに理性的・科学的な対策を講じることを願う。


 4.中日が感染対策で相互支援


 孔氏:中国の感染対策の過程において、日本政府及び多くの地方自治体が自らの備蓄用品を提供した。日本の企業、民間団体、一般人も中国側に大量の防疫物資を寄贈した。日本で感染が拡散すると、両国の衛生部門と疾病予防管理専門家も感染対策のプラン、特にウイルス拡散ルート、各地・各集団の感染対策、抗ウイルス薬のスクリーニングなどの内容の交流を行った。我々国内の物資もまだ不足しているが、力の及ぶ限り日本側にマスク、防護服、検査キットなどの物資を提供し、日本で積極的な反響を呼んだ。この交流は現在も続いており、両国各自の感染対策に向けて積極的な力を発揮している。また双方の一致協力と助け合いの精神を示し、両国国民の友好感情を促進した。さらに両国関係の今後の持続的な好転を促す。


 5.中国側は引き続き来年の東京五輪を支持


 孔氏:東京五輪の延期は誰も望まなかったはずだ。これは現在の新型コロナウイルスの感染状況を受けたやむなき選択だ。情報が伝わると、我々はこの決定を尊重し、国際社会も普遍的に理解を示した。東京五輪と北京冬季五輪の成功を相互支援することは、両国首脳の重要な共通認識だ。そのため我々は引き続き日本側の来年の東京五輪開催を支持する。


 6.双方の出張者の往来に必要な便宜を図る


 孔氏:先ほど開かれたG20特別サミットにおいて、各国首脳は感染対策による国際交通・貿易への不要な支障を回避し、生産要素の正常な国を跨ぐ流動を保証することで重要な共通認識を形成した。中日両国も多くの枠組み内で接触・意思疎通を維持し、防疫措置を実施し共同感染対策を強化した上で、双方の出張者の往来に必要な便宜を図っている。またサプライチェーンの円滑を維持してる。


 7.中日経済・貿易協力の基礎に変化なし


 孔氏:情報によると、中国に進出した多くの日本企業が次々と操業再開し、感染症による損失を最低限に抑えようと取り組んでいる。我々も積極的に関連企業と連携し、対日輸出の早期回復を目指している。私が先ほど接触した日本経済界の関係者はみな、感染症が多くの日本企業の生産・経営に一時的な困難をもたらしたが、圧倒的多数の企業が依然として中国市場に期待を寄せており、中国との今後の協力に自信を持っていると述べた。現在の困難は一時的なもので、中日経済・貿易協力の基礎を変えることはなく、また両国の互恵協力の全体構造を弱めることはない。我々はこれについて大きな自信を持っている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月1日


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