安倍氏の後継者、菅氏が直面する3つの課題

安倍氏の後継者、菅氏が直面する3つの課題。

タグ:自民党の総裁選 菅義偉

発信時間:2020-09-15 14:30:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 日本の与党、自民党の総裁選の投票が14日行われた。菅義偉内閣官房長官が予想通り、大差で当選した。菅氏は16日に開かれる臨時国会で新首相に選出され、健康上の理由から辞任を表明した安倍晋三首相からバトンを受け取る。菅氏は就任後、3つの課題に直面すると分析されている。


 (一)感染対策と経済振興のバランス。日本の内閣府が8日に発表した改定値によると、新型コロナウイルス及び国際経済の大環境などの影響を受け、日本の今年第2四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で28.1%減と統計開始後で最大の下げ幅を記録した。マイナス成長は3四半期連続。それと同時に、日本の感染状況は終始「微熱」の状態に置かれている。NHKが発表したデータによると、13日夜までの日本全国の感染者数は累計7万5000人以上にのぼり、13日の感染者は400人以上となった。菅氏は就任後、感染対策、企業支援、家庭・個人救済、国家財政健全化などの難しい選択とバランス取りを強いられる。他にも来年の東京五輪が予定通り開催できるかは感染対策次第で、経済振興にも関わる。その不確実性も新政権にとって大きな難題となる。


 (二)「安倍政権継承」の利害の適切な処理。菅氏は安倍氏の既存の政策を継承すると大々的に宣言しているが、安倍氏が残すレガシーにはプラスとマイナスのものがあり、一概に「継承」するのは難しい。アナリストは、菅氏は長期的に安倍政権の内閣官房長官を担当し、安倍政権の各重要政策の策定に深く関与してきたため、経済・安保・対外関係などの主要分野の政策枠組みを引き継ぐ見通しと分析した。しかし同時に、安倍政権の森友学園、加計学園、「桜を見る会」などのスキャンダルは、安倍氏の辞任で自動的にピリオドが打たれるわけではない。野党はすでに、菅内閣発足後も引き続き上述したスキャンダルと、菅氏が演じた役割について追及すると表明している。


 (三)権力の基盤をいかに固めるか。安倍氏の自民党総裁の任期は来年9月までだった。菅氏は新総裁に当選したが、安倍氏の残りの任期を引き継ぐだけだ。来年9月の自民党総裁選は正常な選挙ルールになり、地方票と議員票の数が揃えられる。これは菅氏が再び石破茂氏などの手強いライバルに直面する可能性を意味する。党内では無派閥で、かつ叩き上げである菅氏が党内の権力を固められるかは、今後1年間の政権運営の手腕によって大きく決まる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月15日

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