「世界の宅配便件数が1000億件という新記録を樹立した」米宅配技術企業のピツニーボウズが13日に発表した年間世界宅配便件数指数によると、日本人は昨年、平均72件の宅配便を受け取り「世界チャンピオン」になった。中国は全体的な受取件数が世界最多の国だった。独週刊誌「Focus」が14日に伝えた。
同指数の評価対象には、中国、米国、日本、ドイツ、インドなど13市場の38億人が含まれる。データによると、これらの国の昨年の宅配便件数は2018年の870億件から1030億件に増加した。世界の数が1000億件の大台に乗るのは初。これは世界で昨年、1人平均27件の宅配便を送ったことを意味する(1秒あたり3248件)。この成長の最大の推進力は中国だ。調査対象となった13市場のうち、5分の3の宅配便が中国に送られた。中国国家郵政局が年初に発表したデータによると、中国の昨年の宅配業者の取扱件数は635億2000万件にのぼった。
1人平均の世界チャンピオンは日本人で、1人あたり1年で72件の小包を受け取った。ドイツは中国や米国と同じく44件。英国はさらに多く57件。専門家によると、日本には歴史的にも「小包文化」がある。現代社会において、日本の発達したECネットワーク、競争の激しい宅配業界、規範的なサービスと補償制度により、日本人の小包受取件数が世界最多となっている。日本人は現在、1、2時間待てば特急便を受け取ることができる。
新型コロナウイルスの影響により、宅配市場が驚異的なペースで成長している。多くの実店舗が数週間に渡り閉店となったが、営業再開後もマスク着用とソーシャルディスタンスの維持が必要なため、ネット通販が選ばれる傾向がある。ブラックフライデーのシーズン到来に伴い、宅配業は最高の成長期を迎える。ドイツポストの発表によると、同社は9月に物流事業で記録を更新し、売上が大幅に増加した。同社のアペル社長は「当社はすでに、クリスマス中の業務量の急増に向け準備を整えている」と述べた。
ピツニーボウズは、今後6年間で世界の小包件数が倍以上に増える可能性があると予想した。つまり2026年になればこの数字が2200−2620億件、さらには3160億件まで増える可能性があるということだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月15日