第3回中国国際輸入博覧会で、世界的に有名なファッション企業のユニクロが一挙に1500平方メートルの展示面積を確保し、「明日の博物館」を作った。「人生に適したファッション」というアートと科学の革新、企業の持続可能な発展、地球環境保護の貢献を展示する。
ユニクロはコロナ禍でも中国経済及び市場に期待しているのだろうか。初の輸入博出展で出展企業の代表格になったのはなぜだろうか。新華社はファーストリテイリングのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、大中華圏最高マーケティング責任者(CMO)の呉品慧氏の独占インタビューを行った。呉氏の発言内容は下記の通り。
輸入博は当社に世界の脚光を浴びる舞台を提供した。当社は初の出展に本腰を入れた。中国人消費者にファッションの革新的な科学技術を近距離で実感してもらうため、ユニクロはオンライン・オフライン連動の「明日の博物館」を設置した。微信やアプリなどを通じ事前にリリースし、輸入博の人気展示品を先取りする。
今年3月以降、ユニクロ大中華圏の業績は予想を上回るペースで回復している。5月より、ユニクロの中国の店舗における売上が前年同期の水準に回復している。新型コロナウイルスはユニクロの中国市場及び経済への自信を変えなかった。流行の当初は店の客数に影響が出たが、各地が感染対策を徹底し操業再開に取り組んだことで、消費の自信が徐々に回復し、店の客数が徐々に増えた。
新型コロナウイルスの流行後、ユニクロ公式サイトとオンライン旗艦店の売れ行きが好調で、売上の伸び率が2桁台になった。ライブ配信の視聴者数が増加を続けた。中国のEC及び物流などの面のトップクラスのインフラにより、ユニクロ公式サイト、アプリ、天猫旗艦店、公式小程序(ミニプログラム)に実店舗が加わり、オンラインで注文し商品を自宅に送らせる、もしくは店で受け取るという全ルート小売閉ループを形成した。コロナの圧力に耐える能力を強化した。
中国はユニクロの海外における最大の市場で、中国大陸部の店舗数はすでに800店弱にのぼる。ユニクロは近年、中国大陸市場で毎年80−100店のペースでオープンしている。今年6−10月には40数店がオープンした。
中国の地方市場は消費アップグレードの大きな潜在力を持つ。ユニクロは今後、中国市場への自信と投資を保ち、より多くの2・3・4級都市に浸透し、中国市場を深耕する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月6日