聖火リレーの開始、東京五輪にとって何を意味するか

聖火リレーの開始、東京五輪にとって何を意味するか。

タグ:聖火リレー 東京五輪

発信時間:2021-03-26 14:44:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 聖火リレーの開始は、国際オリンピック委員会(IOC)及び日本の各方面による、コロナ禍で五輪を開催する決意が行動に移されたことを意味する。3月25日にカウントダウンを開始し、121日後の五輪開幕を待ちわびることができる。

 

 聖火リレーは、東京オリンピック組織委員会が国民の五輪への支持を取り戻す絶好のチャンスだ。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本人の五輪への支持率は過去1年で急落した。最新の世論調査によると、五輪の中止を求める人が4割にのぼっている。コロナ禍で景気低迷し、失業率が上がり、自信が失われているため、日本人の考え方は理解できる。聖火リレーは日本の全47都道府県を回る。組織委員会と地方自治体はリレー中さまざまなイベントを催すが、これが人々の五輪への熱意に再び火をつけ、奮い立たせることが期待されている。人々の支持を勝ち取り、五輪は初めて真の成功を手にする。

 

 組織委員会が多くの感染対策を講じても、聖火リレーには必然的に感染のリスクが存在するはずだ。さらに日本で緊急事態宣言解除後、全国の1日当たり感染者数が増加傾向を示しており、防疫の圧力が依然として大きい。聖火リレーは組織委員会の防疫能力の試練となり、周辺住民の自己防衛の覚悟も試される。リレー中の毎日が五輪の防疫訓練であり、五輪開催期間中の防疫に貴重な経験をもたらす。

 

 また聖火リレーは東京五輪に再生のチャンスをもたらす。東京が五輪を招致した主な目的の一つは、東日本大震災、津波、原発事故の被災地の再建だった。東京五輪は日本によって「復興五輪」というレッテルを貼られた。新型コロナウイルスと戦うため、聖火にはより多くのグローバル的な意義が備わっている。五輪開催は再び、バッハ氏が話した「トンネルの終わりの光」になる。

 

 聖火リレーの開始により、人々が相互理解、長期友好、一致団結、公平な競争というオリンピック精神への信仰を取り戻すことに期待する。今日の世界において、この精神は極めて得難いものだ。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月26日


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