汚染水排出をめぐる日米の恥ずべき二人芝居

汚染水排出をめぐる日米の恥ずべき二人芝居。

タグ:汚染水排出 日米

発信時間:2021-04-14 15:10:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本政府は火曜日、福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む汚染水(以下「汚染水」)の海洋放出を正式に決定した。この恥ずべき決定が実行されれば、汚染水は太平洋全体、さらにはより広い範囲の生態環境の脅威となる。「環球時報」が伝えた。

 

 日本がこのようにできる根本的な理由は、米国の放任だ。ブリンケン米国務長官は北京時間火曜日の午前中に急にツイッターで、日本の汚染水処理の「透明性のある取り組み」に「感謝する」と投稿した。この感謝は摩訶不思議だ。もし世界の別の国が同じことをした場合、どれほど「透明」であっても米国が批判しないばかりか逆に褒め称えることは絶対にないだろう。西側メディアもより強い反応を示すだろう。あまりにもひどい身内びいき、栄誉と恥を逆転させるダブルスタンダード。悪事をなすことが責任を果たすことになり、批判の代わりに称賛を浴びる。これは人類の現代文明の恥と言わざるを得ない。

 

 米国がこのような態度なのは、日本と地理的に遠く離れているからだ。これらの汚染水を米国付近の海域に放出すれば、米国は別の態度を示すはずだ。しかし米国は計算を間違っているかもしれない。福島沖には世界で最も強い海流があり、汚染水に含まれる放射性物質は最終的に世界の海域に拡散する。自分だけは大丈夫というのは、米国の幻想であり、短絡的だ。

 

 米国の日本への「感謝」は、お粗末な地政学的ショーで、日本の汚染水海洋放出の正当化を強める。長期的な環境の被害を生むと同時に、政治のミスリードを形成する。どれほど悪いことでも政治と世論の手段により汚名をそそぎ、合理化できるというわけだ。

 

 福島原発事故が発生してしまっており、汚染水をどうにかして処理しなければならないのは分かる。しかし日本は現在、すべての可能な手段を使い尽くしておらず、汚染のリスクへの研究もまったく足りておらず、周辺諸国との意思疎通も不十分であるにも関わらず、米国から支持を得ることを重視した。最終的に日本は海洋放出という最もシンプルで割安な方法を選んだ。国際政治を弄び、汚染水の処理コストを引き下げた。

 

 日本が汚染水を排出するまで、おそらくあと2年の時間が残されている。中国は研究と対策を強化し、中国の沿海、特に漁業の安全を守るよう最大限に努力し、影響を受ける生産者の日本への賠償請求の条件を整え、日本の漁師と同じく賠償を受ける権利を確保するべきだ。日本の汚染水排出のツケが主に周辺諸国の人々に回ることがあっては決してならない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月14日

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