取材に応じる日本の福田康夫元首相(撮影・劉軍国)
ボアオ・アジアフォーラム諮問委員会の委員長を務める日本の福田康夫元首相はこのほど人民日報の取材に対し、「今年の年次総会は、共にグローバル・ガバナンスを遵守した上で人々の希望と自信を高め、各国間の相互理解と協力をさらに増進させ、一帯一路を推進することを希望する」と表明した。
福田氏は、「中国の実施した強力な感染対策により、今回の年次総会はオフラインを中心に開かれる今年初の大規模な国際会議となった。新型コロナによって世界経済に不均衡が生じ、経済グローバル化の進捗に深刻な影響が生じている。その中で、中国がボアオ・アジアフォーラム年次総会を開催することは注目すべきであり、各国が相互交流・理解を増進し、協力する機会を提供できたという重要な意義をもつ」とした。
ボアオ・アジアフォーラムの設立から今年でちょうど20年になる。2010年から2018年まで理事長を務めた福田氏は、「過去20年間にボアオ・アジアフォーラムはアジア地域の発展に大きな貢献をした」と指摘。
今や中国の発展は世界と切り離せず、世界の発展のためにもまた中国は重要だ。福田氏は、「各国との共同発展は、中国が目指してきた目標の『話し合い、共に建設し、共に分かち合う』だ。この理念はグローバル・コミュニティを築くための基本的な考えと同じだ」とした。
福田氏は、中国がボアオ・アジアフォーラムといった国際交流活動を通じて人類運命共同体の理念を広めるべきとした上で、「世界各国は今年のボアオ・アジアフォーラムに注目している。この機会に中国も他の国ぐにも胸襟を開いて理解を深める努力をしてほしい」とした 。
福田氏は、「過去20年間にボアオ・アジアフォーラムの発展は2つの段階を経てきた。最初の10年間は基礎固め、次の10年間は発展だった。今後は、成熟を目指す10年間だ。今までの経験を活かして、ボアオ・アジアフォーラムがグローバル・コミュニティの構築に貢献するように、一層の努力が期待される」と述べた。
「人民網日本語版」2021年4月27日