観客のほか、訪日人員の防疫活動も大きな試練となっている。
東京五輪組織委員会が18日に発表した情報によると、各国の選手のほか約5万3000人の関係者が開催期間に訪日する。この数は当初の計画より7割も削減されている。
東京五輪組織委員会が15日に選手及び代表団の関係者に向け発表した五輪防疫ガイドライン(第3版)によると、海外からの参加者のスマートフォンのGPSにより、その日本での行動をチェックする。入国から14日内はその行動を厳しく管理する。繁華街に入る、検査に協力しないといった違反があった場合、ガイドラインの規定に基づき処罰する。
本大会の主役である選手には、より厳密な流れの検査を行う。規定によると、開催期間中に選手は毎日午前9時もしくは午後6時に唾液の検体を提出し、PCR検査を受ける。
コロナ禍の五輪は、過去の大会よりも準備の難易度が極めて高い。東京五輪組織委員会の橋本聖子会長は4日の記者会見で、「世界が困難に直面する中での大きな前進、これは五輪の意義と価値だ」と述べ、気合を入れた。
選手村が公開、選手は夢の実現に期待
東京湾の選手村が20日、正式にメディアに公開された。選手村は7月13日に開村セレモニーを開き、その後200数カ国・地域の1万人以上の選手が次々と入居する。各代表団の旗も掲げられる。全世界の選手がここに集まり、長く期待していた祭典に出場する。
IOCのバッハ会長は「世界各地の難民選手が東京五輪の舞台に立つ、これは全世界が出す団結、粘り強さ、希望に関する力強い情報だ」と述べた。
IOCは、感染症をコントロールしつつ東京五輪の開催に成功すれば、この祭典は世界を過去15カ月の感染対策の圧力と焦りから解放するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月23日