国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17日、東京で開かれた会見で「オンライン生中継、観客による動画撮影、選手と家族の交流、過去の大会の声援の導入といったデジタル化の手段により、無観客開催の選手への影響を極力減らす」と述べた。
「選手に孤独と感じさせたくない。IOC執行委員会は17日に可能な措置を講じる。選手が世界の観客から応援されていると感じられるようにしたい」
バッハ氏によると、大会の現場にスクリーンを設置し、オンラインで観戦中の観客を映す。各国(地域)のサポーターは自分のチームに声援を送れる。「選手間だけでなく、観客間で競争を生む」観客が動画を撮影し、これを放送局に提供することを奨励する。「観客が大会に参加していることを世界に示す」ある選手は競技後に家族やファンとオンラインで交流し、選手にとって極めて重要な「心の絆」を保つ。没入型音響システムを使い、過去の大会の声援を導入する。「選手に観客に囲まれているような感覚を与える」
バッハ氏は「五輪の意義は全世界を一つに集めることだ。200以上の国と地域の五輪委員会とIOC難民選手団が共に、同じ国、同じ都市、同じ選手村に平和に集い、同じルールで競技する。安全な条件下でこれらを実現するため、選手とその他の五輪関係者は防疫に多大な貢献を成し遂げた。これは選手がどれほど五輪を重視しているかを示した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月19日