東京五輪の開幕後、テレビの生中継、新聞、インターネットなどのメディアが試合の成績を伝えているが、日本の街頭からは五輪の雰囲気が余り感じられない。五輪の経済効果について、東京五輪組織委員会及び日本メディアはさらに真相をひた隠しにしている。
千葉県美浜区のZOZOマリンスタジアムは、日本人が好む野球やソフトボールなどの競技のメイン会場だ。数日に渡り会場内で激戦が展開されているが、会場外では時どき市民が忙しそうな様子で「TOKYO 2020」の横断幕の近くを通過するだけで、五輪を祝う活気がまったくない。現地人は「観光客が増えず少しだけ安心できる」と述べた。市民の新型コロナウイルスへの関心が、五輪への注目を上回っていることが分かる。
経済効果への言及を避ける
東京五輪の招致成功後、東京都は2017年4月に経済効果の予測を発表した。2013-30年の間に五輪が東京都に20兆円の收入をもたらし、日本全国に32兆円超の経済効果をもたらすとした。
しかし夢は感染症によって徹底的に破れた。五輪開幕2日前の7月21日、東京都は再び新しい五輪評価を発表した。五輪・パラリンピックの会場や公園などのインフラ、及び五輪開催によって形成される働き方改革などが東京五輪のレガシーになるとしたが、五輪後の経済効果についてだけは言及を避けた。
五輪の経済効果が激減