王毅国務委員兼外交部長(外相)は16日、ロシアのラブロフ外相と電話会談を行った。新華社が伝えた。
王部長は、「8月15日は日本が敗戦し、無条件降伏を宣言した日だ。76年前に人類の進歩的勢力が日本軍国主義とファシズムを打ち負かしたこの歴史的瞬間は、我々が永遠に銘記するに値する。この日は、日本が侵略の歴史を深く反省する日でもあるはずだが、日本の一部の政界要人は歴史の潮流に逆らい、第2次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を公然と参拝した。これは人類の良心と国際正義に対する挑発だ。平和を愛する全ての国々と人々はこれを容認することはできず、激しく非難すべきだ」と指摘。
「第2次世界大戦は人類史上未曾有の大惨禍であった。中国とロシアはアジアと欧州の主戦場として、甚大な民族的犠牲を払い、肩を並べてファシズムと戦い、人類の運命を救い、世界平和を維持するために不滅の勲功をたてた。第2次大戦の主要戦勝国である中露は手を携えて歴史の真実を守り、軍国主義を粉飾・美化する行為に反対し、歴史改竄の企てを阻止する必要があり、侵略の歴史に対する評価を覆すことは断じて許してはならない。手を携えて人類の尊厳を守り、侵略者の悪行を強く非難し、歴史の悲劇が繰り返されないようにする必要があり、歴史的罪責をうやむやにし、回避するいかなる言動も断じて許してはならない。手を携えて第2次世界大戦の成果を守り、国際正義・公正を守る必要があり、いかなる者による戦後の成果と国際秩序への挑戦も断じて許してはならない」と述べた。
ラブロフ外相は、「第2次大戦終結記念日が近づいている。ロシアと中国は歴史の真実を守り、第2次大戦の成果の改竄に反対することにおいて重要な協力を繰り広げてきた。第2次大戦時、ファシズムと軍国主義への抵抗と反撃の主戦場となったロシアと中国は、侵略者を壊滅させるうえで決定的な貢献をした。双方は引き続き協調を強化し、記念行事を共同開催し、いかなる勢力による歴史への改竄にも反対するべきだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月18日